#30 名詞について。
英語の『複数形(ふくうすけい)』の勉強に入る前に、『名詞』について勉強しましょう。
○○詞という言葉がたくさん出てくると正直イヤになりますが、頭の中である程度整理するとすごく楽になります。
もしどうしても抵抗がある方は、英語には日本語とは違ってこんな考え方があるんだなぁという感じでさっとながめてもらえばいいと思います。
『名詞』とは人や物、さまざま事の『名前』のことです。
世の中のすべてのものには『名前』がついています。
まず『名詞』は①『一般名詞』と②『固有名詞』に分かれます。
『人(ひと)』⇒は一般名詞で『田中さん』は『固有名詞』です。
『国(くに)』⇒は一般名詞で『日本』は『固有名詞』です。
『ジュース』⇒は一般名詞で『コーラ』は『固有名詞』です。
つまり『固有名詞』とは特定されてた具体的な名前のことです。
そして『固有名詞』以外を『一般名詞』といいます。
そしてここからが本題です。
『一般名詞』は①『可算名詞(かさんめいし)』と②『不可算名詞(ふかさんめいし)』に分かれます。
この可算名詞と不可算名詞が『複数形』を学ぶ上で大事になります。
①『可算名詞』とは数えられる名詞のことで、②『不可算名詞』とは数えられない名詞のことです。
ここで大事なのは日本人と英語を使う国の人とは数えられる、数えられないの感覚が違うというということです。なので完璧にやろうとせずにそういうものがあるんだという感覚で勉強してください。
『可算名詞』はpen(ぺん)やbook(本)やcar(車)など物のように1つ2つと数えられるもののことをいいます。
では『不可算名詞』はどうでしょう。数えることができない不可算名詞の代表的なものには次のようなものがあります。
① love(愛)
② luck(幸運)
③ water(水)
④ oil(油)
⑤ bread(パン)
⑥ cheese(チーズ)
まず①と②は日本人の感覚でも数えられないというのはわかると思います。愛や幸運は物のようには数えらえません。
そして③と④は少し日本人には難しいです。水や油は基本的に入れ物に入っていれば数えられそうなイメージがあります。しかしイギリス人やアメリカ人の感覚では数えられるものではないのです。
最後に⑤と⑥です。これが一番日本人には難しいイメージです。パンや砂糖は完全に数えられそうなイメージがあります。しかしこれも英語を使う国の人の間では不可算名詞です。
じゃあ不可算名詞を見分けるの?ということになりますが、ざっくりと不可算名詞を見分ける方法を紹介したいと思います。
①目に見えないもの
②液体
③切ったりできるもの
④一つにまとめられるもの
①~④に当てはまるものは基本的には不可算名詞です。
『愛』や『幸運』は目に見えないものです。
『水』や『油』は液体です。
『パン』や『チーズ』は切れるものです。
『郵便物』や『お金』は一つにまとめれるものです。
これは理屈で考えるものではなく、これが英語のルールなんだとなんとなく考えることが大事です。
日本語で言うところの『一匹』は『いっぴき』なのに『二匹』は『にひき』なんだ?
二匹はなんで『ひ』に〇がつかないんだ?と外国人に言われても困りますよね?
だってそういうもんなんだもん。と答えるしかありません。
これはもう『慣れ』しかありません。英語ってこういうものなんだと考えて、深く考えるのはやめましょう。